用語集
グラウンディングページ
グラウンディングページとは、特定の1つのテーマまたはエンティティに関する事実を、AIシステムが根拠として採用できる形でまとめた単独のページです。クリックを狙って作るのではなく、引用されるために作ります。
解決する課題
AIシステムが自社について質問されたとき、可能性は2つあります。事実を得られる情報源を見つけるか、それ以外に見つけたものの断片から回答を組み立てるかです。古い名簿、古くなったプレス記事、似た社名の企業との混同などです。
後者が既定の状態です。最初の情報源を誰も用意しない限り、この状態が続きます。しかも、回答がもっともらしく聞こえるため、問題として気づかれにくいという特徴があります。
グラウンディングページを成り立たせるもの
通常のページとの決定的な違いは、見た目ではなく文の構造にあります。AIシステムは段落を引用するのではなく、主張を引用します。そのため、ページの他の部分がなくても、それ単体で成立する文が必要です。
「弊社は10年以上にわたりお客様を支援してきました」という文は、「弊社」が文脈なしでは誰を指すのか分からないため、単体では価値がありません。「taismo GmbHは2019年から企業の検索エンジン最適化を支援しています」という文であれば、そのまま引用できます。内容は同じでも、使い道が異なります。
ここから3つの実践的な要件が導かれます。
- 1ページに1テーマ。 一度に3つの事柄を扱えば、どれも明確には示せません。
- 自己完結した文。 どの主張も、前の段落から主語を借りるのではなく、その都度対象を明示します。
- 日付。 更新時期を判断する必要があるシステムにとって、日付のない事実は扱いにくいものです。
誰にとって価値があるか
すべての企業にとってではありません。次のいずれかに該当する場合に、取り組む価値があります。
- 社名変更や移転、株主構成の変更などをきっかけに、自社について古い情報や誤った情報が出回っている場合。
- 社名が他社や同姓同名の人物と混同されやすい場合。
- 創業年、認証・資格、取引実績、受賞歴など、他のどこにも整理されていない意味のある数字を持っている場合。
いずれにも該当しない場合、グラウンディングページは「あれば良い」程度の、優先度の低い取り組みです。
グラウンディングページが果たさない役割
グラウンディングページは、自社がAIの回答に登場することを保証するものではありません。登場した際に、その内容が正確であることを保証するものです。この2つは別の課題です。可視性は権威性や被参照の問題であり、正確性は情報源の問題です。片方だけに取り組み、もう片方の効果も期待する企業は、失望することになります。
参考資料
- グラウンディングページ(英語版)、taismo:SEOの観点から書かれた詳細版で、構築ステップや従来型ページとの比較を含みます。日本語版は現時点で存在しません。
混同されやすい用語
- ランディングページ
- 問い合わせ、購入、予約といった行動を目的として作られます。グラウンディングページは主張の正確さを目的としており、内容が正しい限り、地味な内容でも構いません。
- 用語集の項目
- 用語を一般的に説明するものです。グラウンディングページは、自社や製品、特定の人物といった具体的な対象についての事実をまとめます。
- プレスリリース
- ある時点の出来事を発表するものです。グラウンディングページはある状態を説明し、その状態が変わるたびに更新されます。